2024年11月27日、福岡の経済団体である福岡商工会議所、公益社団法人福岡貿易会、そして南イタリア・プーリア州のバーリ商工会議所、イタリア東洋商工会議所の４団体が合同で、会員企業の国際化支援を目的とする友好協定を締結しました。
この友好協定は、イタリア東洋商工会議所が設立100周年を記念して実施している海外経済団体との協力関係強化の取組に合わせて、同会議所と長年の協力関係にある日伊経済連合会が仲介したことにより実現し、日伊８時間の時差を結ぶオンライン署名式において各参加者からは下記のようなコメントや期待が述べられました。
協定仲介人、日伊経済連合会ディサント・ダニエレ会長
「活力に満ち、美しい海、人流・商流などの玄関口としての機能、産業やイノベーションなど多くの共通点のある福岡とバーリの間で、ビジネスコミュニティがつながるよう支援することで企業への利益に広がっていくと考えた。この４経済団体による友好協定のため関係者の皆さんがご協力くださり、調印式を迎えられたことに感謝する。」
バーリ商工会議所のルチアーナ・ディビシェリエ会頭
「商工会議所の重要な役割は企業の国際化やつながり拡大を支援すること。バーリ商工会議所は、フィエラ・デル・レバンテというコンベンションセンターと、同名の国際見本市の運営も行っている。貿易やイノベーションの分野での交流やミッション団の行き来にも期待している。」
福岡商工会議所の谷川浩道会頭
「福岡商工会議所はアジアを中心に７カ国11地域と友好協定を締結しており、今回のイタリア・バーリ商工会議所、イタリア東洋商工会議所との協定は欧州初。この締結を機に、商工会議所同士の人的交流を図り、お互いの会員企業のビジネス創出に向けて連携関係を構築したい。」
公益社団法人福岡貿易会の道永幸典会長
「観光や食文化など以外にも、福岡とバーリには港湾、輸送、海洋生物資源などのブルーエコノミーのほか、航空宇宙 テクノロジーやバイオテクノロジーなど最先端の産業が活発である点などの共通点があり、今後、情報交換や人的な交流、ビジネスマッチング、商談会への出展など具体的にビジネスに結びつく取り組みを確実に進めることにより、お互いに持続的に発展していけるのでは。」
イタリア東洋商工会議所のアントニオ・バリーレ会頭
「ちょうど100年前、バーリ商工会議所とバーリ市の働きかけにより、イタリア東洋商工会議所が誕生した。100周年にあたり、バーリ商工会議所と共に、福岡商工会議所・福岡貿易会との友好協定を締結でき、そして両地域のビジネス交流がはじまる本日ほど喜ばしいことはない。」
バーリ市のヴィト・レッチェ―ゼ市長
「バーリはイタリアにある１４のメトロポリタンシティのひとつで、またバーリ空港や港はEUのハブとして機能している。バーリには３つの大学があり高度な人材を多く輩出しており、イノベーションの分野の成長に貢献している。ビッグデータの分野で１５の重要な企業もバーリに進出しており、その中の一つに日本のNTTデータが含まれている。この友好協定を通じてバーリと福岡の間で企業の新しいチャンスが広がることが期待でき、市長として歓迎する。」
日伊経済連合会は、この協定に基づくバーリ・福岡間の交流の発展を今後も仲介者としてサポートしてまいります。
【プレスレビュー】
バーリ商工会議所
TVニュースCanale7（※開始７分頃より）
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ANSA通信社
新聞I Like Puglia
新聞La Gazzetta del Mezzogiorno
日本経済新聞
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