日伊経済連合会と、イタリア最大の農業団体であるイタリア農業連盟(CIA)は、イタリアにおける農泊「アグリツーリズム」によるホスピタリティ事業「CIAndiamo!」を推進していくため2020年7月28日、オンラインで、キックオフミーティングを開催しました。
観光産業はコロナ禍において深刻な影響を受けている分野の一つです。このプロジェクトでは、交通・食事・設備やアメニティ・体験プログラム等の有無など様々な条件を満たす日本人の観光客が安心して利用できるアグリツーリズム・グリーンツーリズム施設に認定マークを付与することで、施設情報やローカル情報、そしてアグリツーリズムのコンセプトを周知することを目的としています。
日伊経済連合会・会長のディサント・ダニエレは、「2020年がこのような状況になることはだれも予測していなかったが、このプロジェクトを通じた情報提供などが、日本においてもアグリツーリズムの市場を拡大するためのきっかけとなれば」と述べました。
オンライン・ミーティングには、日本からは当連合会のディサント会長のほか、在大阪イタリア領事館のルイージ・ディオダーティ総領事、旅行代理店のフレアツアーズ 鷹野升凌子社長、西日本新聞旅行の才木剛社長、そしてイタリアからは、イタリア農業連盟 セコンド・スカナヴィーノ会長、イタリア・グリーンツーリズム協会 ジュリオ・スパラーショ会長、イタリア農業連盟 ゼネラルディレクターのクラウディア・メルリーノ氏、同じくイタリア農業連盟の国際部長 クリスティーナ・キリコ氏ほか、アグリツーリズムを経営するオーナーなどが参加しました。
会議中では、「日伊間の渡航が難しい今、オンラインのツールなどを用いて観光情報などを周知し準備しておく必要がある」といった意見や、「日本の地方の町でもイタリアのアグリツーリズムやアルベルゴ・ディフーゾ(分散型ホテル)などの取り組みを始めているところもある。田舎滞在型の観光産業が発達しているイタリアと日本の間でさらに交流が深まれば」といった声がありました。