Accademia del Tartufo del Mondo(国際トリュフアカデミー)と、日伊経済連合会・在イタリア日本国大使館の協力の元、イタリア農業連盟 Cia Agricoltori Italiani本部にて、在イタリア日本国大使館の鈴木哲大使、マリア・トリポディ外務次官はじめ数多くの議員と、トリュフ界・飲食業界の専門家、ジャーナリストなどが同席する中、日伊の「美食の友好協定」が結ばれました。
このプロジェクトは、トリュフ料理×日本酒というテーマで、互いの食文化に親しむきっかけを作ることで交易を促進することを目的とし、イタリアにおける秋の白トリュフのシーズンの開幕に合わせ企画されたものです。
テーマを象徴するレシピとして、マルケ州のPiobbicoホテル専門学校のシェフと生徒により、日本酒が練りこまれたタリアテッレに、チーズと日本酒のソースを絡め、贅沢にトリュフを使ったレシピが紹介され、様々なトリュフ料理と共に振舞われました。
トリュフ料理に合わせ、鈴木大使の率いる“Sake Caravn”のご協力の元、今年のG7サミットで使われた純米大吟醸「獺祭」、そして「2022ミラノチャレンジダブル金賞受賞」を受賞した純米吟醸酒「阿波天水」のテイスティングが行われ、イタリアンに日本酒という新しいスタイルを参加者の皆さんと楽しむことができました。
鈴木哲大使からは、「和食の人気が高いイタリアだがまだ日本酒について知っている人が少ないため、他の欧州諸国と同様にイタリアでも日本酒が普及するよう努めたい。イタリアのトリュフのマーケットの開幕を日本酒と共に祝うことができうれしく思う。」、そして、トリポディ外務政務次官からは、「トリュフと日本酒という組み合わせは様々なシーンに活かせるのではないか。日伊の『美食の友好協定』と言えるこの取組は、我々両国のブランド力を高めることにもつながるだろう。」と述べられました。
また、日伊経済連合会・会長のディサント・ダニエレは、Accademia del Tartufo del Mondo(世界トリュフアカデミー)から、トリュフ広報大使の称号を授与され、関係者への感謝と共に、「日伊両国には歴史的・経済的・文化的に深い結びつきがあります。トリュフは収穫のテクニックやレシピ、加工方法、日本酒では、様々な品種や製造技術、楽しみ方など、伝統的に育まれてきた文化を守ってきたのは主に中小企業や家族企業です。それらを絶やすことが無いよう、伝統文化を守り続けるため交易の機会を増やすためにも、今日のような取組は大変重要です。」と挨拶いたしました。