第10回 Energy and Circular Economy Daysがウンブリア州のトレヴィで開催され、国内の重要な業界関係者が一堂に会した。主催は環境政策のための活動をする国会議員や経済団体で構成されるGlobe Italiaとエネルギー系シンクタンクのWEC Italiaで、日伊経済連合会も参加し、初日の「エネルギーと循環性の地政学」をテーマにしたセッションで当会よりディサント会長が講演を行った。
循環経済とエネルギー安全保障を結ぶ視点
ディサント会長は講演で、従来のエネルギー安全保障の尺度が「石油の流通管理」だけでは測れなくなっていると指摘した。重要なのは「産業システム内での原材料の循環能力」であり、日本の事例を引きながら、循環経済は単なる環境コンプライアンスではなく「国家安全保障に関わる地経済上の優先課題」であると強調した。
「エネルギー安全保障はもはや石油流通の管理だけで測られない。重要原材料を我々の産業システムで循環させる能力こそが鍵だ。日本の事例は、循環経済が環境対応の選択ではなく国家安全保障上の地経済的優先事項であることを示している」
160周年を迎える両国関係と今後の協力分野
またディサント会長は、今年が日伊の外交関係樹立160周年に当たることに触れ、両国間での協力余地は大きいと述べた。特に以下の分野での連携を提案した。
- 安定的で強靭なサプライチェーンの構築
- 高度なリサイクル技術の共同開発
- 産業廃棄物のデジタル追跡プロセスの標準化
- アジアや地中海地域の第三国市場への共同投資
ディサントはこれらを通じて、地域の価値向上や専門性の活用、日伊のかけ橋としての役割強化といった共通の課題に取り組む重要性を訴えた。


